ピロナットEDFC対応化


EnduraPro Plusを組み付けて見てわかったあげ底くんとの共着不可事象ですが、マルシェを訪問し上げ底くんの仕様についてあれこれ聞いてみたところ、下記が明確になりました。

・ピロナットのサイズ感はミネベアのスフェリカルベアリングを使っている限りどのメーカーも同じ。
・あげ底くんに付属している6mm厚くらいのカラーは使用マストでは無い。あくまで純正車高に合わせるためのものである。
(アッパーシートがアッパーマウントに干渉しなければ外しても構わないが、純正車高からはカラー分だけ車高が落ちる。)

EDFCの取り付けには先端のねじ山部が7mm以上(Youtubeの解説を見る限り、モーターユニットを5回転分)必要とのことなので、ピロナットの六角部分の背が低いものが無いのかと思っていましたが、それは無いし且つあげ底くんは純正アッパーマウントとは互換部品であるが全く同じものではないということがわかりました。
つまり、頭の部分のねじ山長さが5mmしかないことは必然だったわけです。

カラーを削除できればそれで解決ですが、元々前下がりな姿勢の現状ではそれはさらに前下がりを助長するだけなので、ひとまず現状を確認することに。
純正のホイールアーチハイトデータを見つけたので、それと比較すると。。。
  純正  現状  差分
FR   376mm  395mm  19mm
RR   370mm  395mm  25mm
前後差は6mmです。
組み付け直後は15mmの差分だったのでだいぶ馴染みが進んだ様子です。
これで6mmのカラーを取るとせっかくバランスが良い方向に馴染んでいるのに元に戻ってしまいます。
これはあまりイイことではないので、EDFC適用化の最終手段としてナットの頭をカットすることにしました。

ナット頭をカットするにも色々方法がありますが、DIYレベルでできることといえば、ノコ切、ヤスリ掛け、グラインダーくらいですが、イイもの見つけました。
手持ちのディスクグラインダーを切断機にできるものです。
これがあれば手で持って切断するより安全です。
こいつを使ってナット頭をかっ飛ばします!
意外としっかりした作りのようですが仮組みしてみるとやはり値段相応。精度がイマイチでこのまま使用すると間違いなく失敗します。そこで各部追加工して使えるようにしてやります。
面だしして建て付けを良くしてやりました。
これでなんとうまくいきそうです。

頭をかっ飛ばすのに現在ついているものを外すのも面倒なので、新品を準備。
通販で買えるのはクスコのものくらいしかないのでこれ一択。サイズは案の定、現在ついているものと同じでした。

六角部分の寸法は10mmでしたので。若干余裕を見て3mmカットします。ネジサイズはM12×1.25なので細目の3種ナットと同じサイズになります。強度もそれほど問題にはならないでしょう。ちょっと見にくいけどナット端部から3mm位置をけがきました。
このまま簡易切断機に乗せてみたところ、クランプがうまくいきません。角度対応しているのでしっかり固定してやるにはある程度長さが必要なようです。そこでボルト・ナットで簡易治具を用意。
こんな感じでクランプ部位を設定。切断時に熱が入るのでパッドグリス等で焼き付き防止します。
早速加工を開始。適当な台がないので花壇を台にして焼けないように木の板を敷きました。下は芝生ですが、焼けてもすぐに火消ができるように水道の近くで行います。

加工は一気にやらずに様子を見ながらやりましょう。

本当は目の保護具とか必要ですので、ちゃんと準備ましょうね。

一つ目の切断完了です。一応ケガキ線の通りにできました。切断面はまあまあきれいです。

二つ目はちょっとスピードが速く、ちょっとだけ焼きが入ってしまったようです。ネジ部にはそれほどダメージはなく、動きは滑らかなままでした。

切断面とエッジの処理をしつつ、ナット形状に加工。それっぽい形になりました。エアリューターがここでも大活躍です。

もう少し地均ししてポリッシュにしてやろうかと考えています。これでナット部厚みは7mmになりました。

ユルユルになっていたピロボールの交換ついでにピロナットを入れ替え。
交換時のサスを自立させるためには芝の目土が便利ですw
完成しました。見た目8mmくらいありそうです。
これでやっと下準備が完了。
次はいよいよEDFCの取り付けです。

Spec B,C Type Ⅱ

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